この度、Happy Hacking Keyboard (以下HHKB)Professional JP Type Sを購入しました。
HHKB Professional BTをはや3年以上愛用しております。
その HHKB Professional BT に替えるまでは、同じ HHKB でも Professional ではない廉価版の Lite 2というものを使っていましたが、そのキータッチは雲泥の差でした。
- 静電容量無接点方式
- 毎日持ち運んでいた
- 価格は
- キータッチの違い
- ディップスイッチ Macでの設定
- Type Sには BTも黒もない
- 使い慣れると戻れない?!
- 結局おすすめは
- 吸振マットはできれば欲しい
- US配列ならNiZという選択肢も
静電容量無接点方式
キーボードにはメンブレン、メカニカル、静電容量無接点という3つの方式があります。
詳しい説明は省きますが、安価に製造できるため一般的なキーボードはほぼ全てメンブレン方式です。ラバードームでキーを反発させその下のメンブレンスイッチを押すことで入力を受け付けます。
HHKBでも廉価版のLiteシリーズはこのメンブレン方式になります。
カチカチとスイッチを押すような感覚があるものがメカニカル方式で、その名の通り機械的なスイッチがキーの下に入っています。クリック感がありカチカチ音がするので小気味よくタイピングできます。ただ構造上静音タイプのものでもそれなりに音が出ます。
このHHKB Professional シリーズは静電容量無接点という方式を採用したキーボードです。
その名の通り接点がなくキー押下時の静電容量変化によってキー入力を判断します。
接点を持たなく摩耗しないため3,000万回以上の高耐久を誇るとともに、その「すぅっとキーが入って押し切る前に入力が検知される」独特なキータッチを産み出しています。
この静電容量無接点方式は東プレとPFUが販売していて、どちらも製造は東プレとなっております。最近ではNiZとかいう中国のブランドが静電容量無接点方式のキーボードを出しています。
毎日持ち運んでいた
今まで、そのHHKB Professional BTを自宅と会社で持ち運んで使っていましたが、さらに打ち心地の良くなる吸震マットというものを取り付けたら重くなるわ、ケースに入れにくくなるわでちょっと取り回しが悪くなったので、思い切ってもう一台買ってみたという次第でございます。
今回買ったのは、そのHHKB Professional でも静音タイプとなるType Sです。日本語配列なのでJPが付いてHHKB Professional JP Type Sとなります。
USBの有線接続となりますが、会社ではそれほどキーボードを動かすこともないので、こちらにしてみました。
価格は
で、このHHKB Professional JP Type Sなんですが、知らない人が聞いたらびっくりの 約3万円となっております。
安価なメンブレン方式なら1,000円とかで買えちゃうのに、高くても数千円なのに、3万円ですよ(笑)
わざわざキーボードを持ち運んでた理由もこのためですよ。
キータッチの違い
せっかくノーマルタイプ(BT)と Type Sの二台を持ったのでキータッチの違いを比較してみたいと思います。
基本的にノーマルタイプからキー内部構造は新規設計されていて、Type Sには緩衝材が組み込まれ、キートップと受け部分との噛み合わせがタイトになっています。
両方ともオプションの吸振マットを取り付けてあります。
ノーマルタイプはキーに触れた瞬間の押す前からプラスチックが響くようなカチャカチャ音がしますが、 Type Sの方はプラスチックにゴムが練り込んであるんじゃないかと思えるくらい、音が響きません。触った瞬間から違います。
一応動画を撮りましたけど、マイクが近すぎてというかiPhoneのマイクが良すぎて(笑)差がわかりにくいですが、明らかにType Sの高音成分が少ないのはわかると思います。
多少騒々しい会社で使用するとType Sの打鍵音は周りにほとんど聞こえていないと思います。
ディップスイッチ Macでの設定
ディップスイッチってなんだか懐かしい感じですが、HHKBシリーズはいずれもこのスイッチで大まかな設定ができます。
Macの場合はSW1とSW5をONにすれば良いかと思われます。
Type Sには BTも黒もない
HHKB Professional JP Type Sには BT、そうBluetoothモデルがないのです。
なのでType S を選択したければ必ず有線接続になってしまいます。
目障りなUSBケーブルはないほうがもちろん良いのですが、HHKB Professional BTの場合それ以外にあまりメリットがなく、マルチデバイスで使用するのはあまり使い勝手は良くありません。 なのでデスクトップマシン据え置きで使う自分のような用途であれば、BTじゃなくてもよかったかなという気はします。
ただMacの前でご飯を食べるのでその時簡単によけられるのはBluetoothのメリットですね!(笑)
あと、ボディカラー"黒"もないのです。
このトラディショナルなオフィスホワイト&グレーでどこの事務所に持ってっても恥ずかしくありません。
(黒が欲しかった…)
使い慣れると戻れない?!
自宅で一人で使っていても、音が静かなType Sの心地よさははっきりわかります。
使い始めた頃は、カチャカチャ小気味良い感があるノーマルタイプの方がいいような気がしていました。
基本的に打鍵感は似たようなものですが、カチャカチャした方が仕事している感がでて自分に浸れるじゃないですか(笑)
ただ、慣れるとこの違いとわずかな軽さが地味に効いてきて、それに加えキーの安定感も手伝ってか長時間のタイピングではかなりType Sが楽です。
結局おすすめは
キータッチ的にはType Sが断然おすすめなのですが、ノーマル有線接続タイプに対して高価なのと、BTがないという点がデメリットでしょうか。あと、黒もない。
有線ノーマルタイプであるHHKB Professional2 は相対的に安くお買い得感があり、いまAmazonではさらに安く販売されています。
これ1台で自宅と職場で持ち運びするのがコスパは一番高いです。
iPhoneやiPadで使うとか、ケーブルの煩わしさから解放されたければBTモデルを選択せざるを得ません。
個人的に振り出しに戻って最初の一台から選べるなら Type Sを自宅と会社で持ち運びすると思います。 ケーブルはそれぞれにMacにあらかじめ挿しておけばさほど手間ではないでしょう。
電池がいらない分 BTより軽量ですしね。
吸振マットはできれば欲しい
この単なるラバーマットのような吸振マットですが、その名の通り振動を吸収してキーボードの安定感が数段増します。こんなマット一つでここまで変わるのかとびっくりしますので、キータッチにこだわる方ならぜひ取り付けをお勧めします。
ちなみに、これは両面テープで貼り付けるので貼ったら最後、シリアルナンバーが見れません(笑)控えておきましょう。控える用のシールが付いてきます。
内臓チルトスタンドは使えなくはないですが、使うと吸振マットの意味が全く無くなります。
そして親指シフターなのでキー配列をorz配列に並べ替えます(笑)
US配列ならNiZという選択肢も
自分の場合は親指シフト入力ということもあってJIS配列必須なんですよね。
US配列でOKということなら、冒頭にも書きましたNiZというブランドのATOM66という中国製キーボードがHHKBそっくりなのに安価で良さげです。
こちらのサイトを是非ご参考に
という感じで、高価ではありますがHHKB Professional シリーズは大変お勧めで、是非ともキー入力の多い方には使ってみて欲しいのであります。
そういえば静電容量無接点方式のキーボードをとりあえず触ってみたいという方はセブンイレブンのATMに東プレ製のキーが使われているらしいですよ!
↓ Professional / Type S用 吸振マット
↓ BT用 吸振マット