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藝大院生の息子が組むバンドのアルバムが非常によかったのでみんなに聞いて欲しい

ジャケット

息子が藝大仲間と組んでいるバンド「カブトムシ」が待望の1stアルバム「色即ラグーン」を発表しました。


息子がやっていることなんで、普通なら聴いて「おーよかったよかった」と褒めて終わるとこなんですが、予想を遥かに上回る良い出来だったんで、ぜひ皆様にご一聴いただきたく筆をとった次第でございます。


息子は東京藝術大学作曲科卒、現在同大学の院生であるのですが、父親である筆者自身は音楽に関してズブの素人で、ベースは弾けるものの大学時代に軽音楽部部長だったという肩書きの割にバンドや音楽の知識に乏しいことをご了承ください。


バンド「カブトムシ」について

藝大仲間で2018年に結成された4人組のバンドというか音楽創作集団。

堀聖史(美術学部 絵画科油画専攻 → 美術研究科)

今作ではギター(エレキ、アコギ、クラシック)、ボーカル、ティンホイッスル、ミキシング(M2,4)を担当

コミカルな雰囲気を漂わせながらも優雅で神秘的なジャケットアートは堀くんによるもの。

桒原幹治(音楽学部 音楽環境創造科 → 映像研究科メディア映像専攻)

今作ではドラム、パーカッション、ボーカルを担当

大野志門(音楽学部 器楽科ピアノ専攻 → 音楽研究科)

今作ではピアノ、ボーカル、キーボード、ギター、ミキシング(M3,5)を担当

藤井登生(息子、音楽学部 作曲科 → 音楽研究科作曲専攻)

今作ではベース、ボーカル、ウクレレ、アコギ、ミキシング(M1,6,7)、ミキシングトリートメント(M3、5)、マスタリングを担当


1stアルバム「色即ラグーン」


追記:アルバムとしての完成度が非常に高い作品ですが、とりあえず1曲という方はぜひ5曲目を聞いてみてください。そこから6〜7曲までの繋がりも大変素晴らしいです。



以前から、「●●のスタジオを借りるのにお金が…」「●●までの電車賃が…」「ベースの弦替えたから今晩食うお金もない…」などとお金をせびる言い訳にされてきたアルバムがようやく完成したという親の感想です笑。

なんてことはどうでも良くなるくらいの出来栄えだったこの1stアルバム「色即ラグーン」。初見で聴いた時は冒頭から数曲続く昭和調フォークソングなイメージが先行していましたが、聴くにつれてアルバム全体の味わいが非常に心に染み渡ってきました。

特に前半(1〜4)と後半(5〜7)の明確な音楽性の違いが全体を通して聴いた際にメリハリが心地よく、M4のつなぎとしての役割の大きさやM7の総括的な曲編成がアルバムとしての完成度を物語っていると感じました。

アルバム全体を通して聴くと、生命のリズムというか人生の抑揚、そんな壮大なイメージさえ湧いてくる作品としてのまとまりがあります。

しかし音のクオリティが非常に良くびっくりしました。 平成の始まりにバンドをやっていた身からすると、セルフプロディース自主録音とは思えないくらいハイファイ(懐)な仕上がりです。

街のスタジオを借りたり、大学の一室で録音していた話は聞いていましたが、ここまでクリアで奥行きのある音が作れるとは…。令和の機材やソフトウェアも優秀なのでしょうが本人たちのこだわりというか気合が伝わってきます。 ヘッドホンで聴いても全くソツのない音質で、お見事です。


1. 未知コ唄

昭和歌謡的フォークソング。「●●っぽい!」とか具体的なアーティストが出てこないんですが、どこか影があるような雰囲気の誰もがどこかで聴いたことあるような昭和歌謡です。

父(筆者)でさえ懐かしむ時代よりさらに一昔前な感じですが、緊張感のある曲調ながらギターのミュート音が心地よく感じます。


2. 可愛い君の羽根

これもフォークなんですが、どことなく教科書に載りそうというか、合唱曲にでもアレンジして選ばれそうな雰囲気です。


3.こっちにおいで

ボーカルがダブリング(同じラインの重ね)で始まり、今までと同じフォーク調でありながらもおおっとアルバムとしての展開を感じさせます。

そうそうこれは、サイモン&ガーファンクルを彷彿させてくれました。

やはり懐かしさを感じさせてくれるんですが、終盤の"懐かしさにはない転調"がゾクっとしてしまいます。


4.哀哀愛

これまでと違ってシャッフル(1拍3連)なアップテンポでピアノやパーカッションも入ってきます。

賑やかながら心落ち着くコーラスやロックなシャウトも入り、明らかな展開を感じさせる1曲です。

数えてみると4拍子なんですがなんか変拍子っぽく聞こえたり、コード転回や転調が絶妙だったり音楽性の高度さを感じます。


5. ゆめないで

一転してロック! この曲はデモの段階から聴かせてもらってたんですが、第一印象は okamoto’s 笑

グルーヴィでめっちゃかっこいいです。

息子が弾くベースも、筆者(父)から奪ったフェンダーUSAアメリカンデラックスプレシジョンベース(中古8万円)がブリブリほど良い歪みで身体がうねり感動するほどです。 息子に譲ってしまったのが悔しいです。

本アルバム一押し曲です。シングルカット希望。


6. パンジー咲かない

少しテンポダウンして壮大さも感じるようなよくある箸休め的な一曲かと思いきや、アルバム構成としては完璧で退屈はさせない一曲。

しかし、これもベースの音いいなぁ。

余談ですが、ベースの弦は「リチャードココ」ってやつを使ってるらしいです。


7. 飛天説法・夏の波頭

アルバムの最後を飾るにふさわしい渾身の一曲。

ミドルテンポな落ち着いた素振りを見せながらも、サビ(なのかな?)では一見突然な展開を見せてくれます。がしかし見事に曲に溶け込んでいます。ここらあたりは息子とはいえさすがの作曲と言わざるを得ません。

トロンボーンやバイオリン、ビオラ、チェロのゲストが見事に花を添えてくれてます。いやぁ豪華。サビ前後のとこいいなぁ。

後半そのサビがさらに展開して心にグッと刺さります。ここがめちゃくちゃ良いです。

ほんと5分弱では物足りない、もっと聴いていたいと思わせせる曲です。


おわりに

やっぱり音楽的な知識不足が露呈してしまったレビューになりました。すみません。あとは聴いていただいて皆様のそれぞれのイメージを感受していただければと思います。

しかし、アルバムの出来は非常に良く、聴けば聴くほど良くなる名作…と思えるのは、親の欲目だけではないと確信しています。

息子のことを謙遜せずここまでベタ褒めしてしまうのは、よっぽどのことだとご理解いただければと存じます。


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色即ラグーン

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「パンジー咲かない」MV公開されました!

追記:6曲目「パンジー咲かない」のMVが公開されました!めっちゃいいです!青春の夏の思い出的な爽やかさながらなんとも不可思議な作品です!



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