【2019年12月15日更新】
待ちに待ったスマートロックSESAME mini がようやく届いて無事取り付けできましたのでレビュー致します!
- ウチの鍵にはスマートロックが取り付けできない?!
- ところで、スマートロックって?
- 内容物
- 設置手順
- 各設定
- 色々な使い方
- 使いごこち
- iPhoneのウィジェットにショートカットを登録すると超便利
- 鍵をシェアしてみた
- 追記:サポートが手厚すぎて感謝しかない!
- まとめ
ウチの鍵にはスマートロックが取り付けできない?!
数年前から出始めた、玄関の鍵をワイヤレスで開閉するスマートロック。 既存のドアのサムターンに被せて取り付けて使用します。
筆者が一番最初にネットで目にしたのはAkerunかQrioのどっちかでした。見た瞬間これは絶対使いたい!と思いました。
2年前くらいから自宅の形状に取り付け可能かを問い合わせをしていましたが、全く返事が来ず、3回目くらいの問い合わせで「取り付け不可」との返答が…。
それからしばらく諦めていたんですが 「SESAME(セサミ)というスマートロックは取り付けられる鍵の種類が多い」と聞いて、早速問い合わせたら速攻で返事が返ってきました。
返答は「取り付けは可能だが鍵の形状に合わせたアダプターが必要でドアノブの交換も必要。アダプターは無料で製作します。現在クラウドファンディングMakuakeで募集している開発中のSESAME miniならほとんどの形状でそのまま取り付け可能でモーターも性能が良くなっていますのでそちらにしてみませんか?」ということでした。
Makuakeを見てみたら軽量コンパクトで価格も安くて、なりよりドアノブを交換しなくても良いので、出資というか購入してみました。第一次出荷分は終了していて筆者が申し込んだのは2019年2月出荷分。注文したのは2018年9月のことでした。
時々活動報告は届いていたのですが、すっかり忘れていた5ヶ月後。出荷完了のメールが届き忘れていたワクワクが復活しました!
ところで、スマートロックって?
簡単に言えば、物理的な鍵を使わずに(玄関の)鍵を開閉することができるものです。
車のキーレスエントリーのようなイメージですが、BluetoothやWiFi経由でスマートフォンを使って操作します。
このSESAMEのように既存の鍵のサムターンに被せるように取り付けるものが数社より販売されています。
主なメリットとしては(SESAME miniの場合)
鍵を持ち歩かなくて良いので、持ち物も減り、失くす心配もない
外出先から施錠の確認ができ、解錠もできる
スマホで鍵をシェアできるので合鍵を作らなくてもよく、シェアした鍵を削除したり制限したりも簡単
開閉の履歴が確認できる
オートロックができる
帰宅を検知して自動解錠できる
などなど
内容物
注文したのは WiFiアクセスポイントとのセットモデル。
WiFiアクセスポイントがあるとどこからでもスマホ経由で開閉や状況確認ができたりアレクサやGoogle homeなどでの操作ができます。
WiFiアクセスポイントがない場合はBluetoothでの操作のみとなります。意外とこれだけでも必要十分な気もします。
SESAME mini 本体
高さ調節アダプターとビス4
WiFiアクセスポイント
予備の両面テープ×2
ドライバー
目隠しシール
説明書
電池CR123A ×2(本体内)
目隠しシールなんて後で気がつきましたが、高さ調節アダプターを使用した際に飛び出る両面テープ取り外し用ミミを折り返して押さえて隠すことができます。
電池寿命は一日10回の作動で500日以上だそうです。スマホにバッテリー残量も表示されるので安心です。
もちろん技適マークもあります〜!
サイズはこんな感じ
設置手順
設置はとても簡単でしたが、あてがってみて寸法を調節するのでそれなりの手間はありました。
サムターンの幅と高さを合わせる
この挟む部分の両側のビスを外すと取り外せて、幅が広くなる位置に移動することができます。反対サイドもあるので全3段階で調節可能です。
3段階しかないので、サムターンにぴったりフィットというわけには行かず必然的に遊びが出ますが、回ればいいので問題ありません。
ウチの場合はサムターンの厚み17mmでしたので、最大(約20mm)に広げました。
この挟む部分の高さ調節も真ん中のビスで可能です。挟む部分を外した状態で2段階調節できます。
これもあてがってみないと良くわからないのですが、ウチの場合は最初の低い状態で使用しています。
高さ調節アダプターを使用したので、高くしたほうが良かったかもしれませんが、回るので問題ないです。
取り付け高さを調節する
最初、ギリ必要ないかと思っていた高さ調節アダプターですが、サムターンにかぶせてみたらわずかに高さが足りず使用する必要がありました。
どうもこの両面テープの耳は、外すときに引っ張って外せるようにしてあるみたいです。
高さ調節アダプターから飛び出るので折り曲げてみてもなんだかカッコ悪い。
なるほど、あの黒いシールはこうやって使うんですね!説明書にも書いてなかったような…
いざ取り付け!
両面テープで取り付けるので、取り付け部分をアルコールで拭いておきましょう。
ちゃんと中心を合わせよう
筆者は失敗してしまいました。
サムターンの回転軸中心とSESAME miniのサムターン回転軸をなるべく合わせる必要があるのですが、ドアノブとの間隔を考えてちょっとずらしてしまったら開けるのがスムーズに行かなくなってしまいました。そりゃそうだ。
というわけで、早速取り外します。
この両面テープすごいですね。耳を引っ張ったらビヨーンって伸びて両面テープが綺麗に剥がせました。
予備の両面テープがついてて良かった…。
ドアノブとの隙間はほぼありません。
こりゃ、他のスマートロックが取り付けできないわけだわ。(SESAMI miniが最小)
各設定
SESAME mini本体の設定
まずはSESAME mini本体の設定をします。
蓋を開けて電池の絶縁テープを抜いておきましょう。
とりあえず、SESAME の近く、Bluetoothの届く範囲で設定します。
アプリをインストールします
「Sesame, by CANDY HOUSE」をGoogle playで
SESAMEアカウントを取得する必要があります。FacebookやGoogleアカウントでも作成できます。
サムターンの位置を設定します。
本体の基本設定はこれだけです。
WiFiアクセスポイントの設定
WiFiアクセスポイントも一気に設定してしまいましょう。
どこにでも転がってそうなiPhoneの充電器。いざ必要とするとなかなか見つからない…
別にiPhoneの充電器じゃなくてもUSBが挿せて給電できればなんでも良いです。玄関のある程度近くにUSBが挿せるとこがあればそれで良いです。
WiFiアクセスポイントとSESAME間の通信はBluetoothになるので10m以内と言ったとこでしょうか。近いほうが安定して動作も早いです。
WiFiモジュール追加して2.4GHzのアクセスポイントに接続してやります。
WiFiアクセスポイント(モジュール)の追加ができたら、それにSESAMEを認識させてやります。
これで完了です。めっちゃ簡単!
クラウド連携機能をONにしようとしたらエラーが出ましたが、SESAMEアカウントに再ログインすることで直りました。
どのやつもダメだったけどSESAME mini はついた! 未来きた! pic.twitter.com/Io2s0SCaFF
— toshiboo⛅ (@toshiboo) 2019年2月22日
色々な使い方
iPhone3回叩いて解錠(iOSのみ)
帰宅したら自動解錠
解錠したら設定時間後にオートロック
Amazon EchoやGoogle homeやSiriで解施錠
Apple watchでも解施錠
Siriでも解施錠
ゲストに鍵をシェアできる
開閉履歴を確認できる
今までの鍵ももちろん使える
IFTTT連携でさらに色々
使いごこち
アパートだと自動解錠できないかも?
手ぶら解錠や3回叩いて解錠機能はスマートフォンの位置情報を利用し、約250m圏内の出入りで外出帰宅を検知します。
外出帰宅が検知されると、iPhoneに「いってらっしゃい!」「おかえりなさい!」の通知がSESAMEから届きます。
検知されるとSESAMEアプリがバックグランドで起動し待機状態となるようです。
ここまでは完璧です。
帰宅時、駐車場に止めるちょっと前に「おかえりなさい」の通知が届きます。
ただ、OSの仕様上バックグランドでの起動は3分程度で終わってしまうようです。
ウチの場合、駐車場から3分では部屋までたどり着けません😭
これってアパートやマンションなどの集合住宅の場合、多くのケースで厳しいのではないでしょうか。
SESAMEのサイトによると、OSに依存しない方法を検討中とのことで、早く開発してくれないかと願っております。
自動解錠できないとスマートロックの良さも半減してしまいますしね。
というわけで、しょうが無いのでApple Watchで解錠していますが、ぶっちゃけこれだと物理鍵の方がスピードは早いです(笑)
ま、便利なんですけどね。
しばらく使ってみて、アパートの廊下を歩いている間にiPhoneから4G回線経由で解錠するというのが一番スムーズでした。(WiFiモジュール必須)
【追記】現在は下に書いたウィジェットワンタップで開く方法を使っています。廊下を歩いているときにワンタップするだけで自室に到着時には解錠していているのでなかなか便利です。
アンドロイドだとIFTTT経由で自宅WiFi接続をトリガーとして解錠なんてことができるようです。
iPhoneのウィジェットにショートカットを登録すると超便利
iPhoneならショートカットをウィジェットに登録すると待ち時間なくワンタップするだけで解錠できて便利です。 タップした後は少し待つことにはなりますが、iPhoneの画面上での操作に待ちが生じません。
登録の仕方はショートカットアプリから、ギャラリー > お使いのAPPからショートカット でセサミを選ぶんですが、出てこない場合はすべてを表示をタップします。
それでも出てこない場合は、セサミアプリを再インストールしiPhoneを再起動させると出てくる可能性があります。筆者はそれで出てきました。
Siriショートカットに登録したらマイショートカットからウィジェットに登録してやりましょう。
ホーム画面に追加をタップすれば、ホームにも登録できます。
ショートカットに登録するとiPhoneはもちろんAppleWatchのSiriからでも解錠可能になります。
鍵をシェアしてみた
あと便利な機能として、鍵をシェアすることができますので、やってみました。
家族にシェアするのはもちろん、友人にワンタイムでシェアすることもできます。
民泊なんかだと、登録も解除もオーナーの管理下ですのでセキュリティ的にも安心ですし、圧倒的に便利でしょうね。
まずは、管理者がシェアしたい方のメールアドレスに招待メールを送信します。
ちなみに管理者(マネージャー)を増やすこともできますが、今回はゲスト(管理権限なし)としてシェアします。
すると、送信相手にこんなメールが届きますので、SESAMEアプリをインストールしアカウントを作成します。
アカウントはFacebookおよびGoogleアカウントからも作成できます。
今回はメールアドレスで新規登録をしました。メールアドレスに確認コードが届きますので入力し認証します。
これで、スマホで解錠施錠ができるようになりました!簡単!
マネージャーの管理画面からゲストの期間制限を設定することも可能です。
追記:サポートが手厚すぎて感謝しかない!
約1年使用してきましたが、実はその間 2回故障してしまいました。
原因は我が家の鍵の形状が特殊なためSESAMEとぴったりフィッティングしていなかったことなのですが、 サポートにメールするとすぐ代替品を送ってくれました。
それから数ヶ月後、再び同じような故障が起こりました。問い合わせると鍵の細部の寸法を聞かれたので計測して送ったら、うちの鍵専用設計のアダプターと代替品を速攻で送ってくれました。
サポートが手厚すぎてビビります😅
ほんと感謝しかありません。
まとめ
前述の通り我が家では自動解錠(手ぶら解錠)ができないので多少便利さは半減していますが、iPhoneウィジェットをタップして解錠する方法を採用してからはまあまあスムーズです。
SESAMEに限らずこの手のスマートロックのデメリットとしては、鍵は不要になったというもののiPhoneが壊れたら二度と入れなくなるという不安もあるので結局持ち歩いています。秘密の場所に隠しておく方法もあります。
どっちにせよスマートロックとは一体…といった感じになってます(笑)
あと、ちょっとゴミ捨ての時とかにうっかりオートロックされてしまわないかというドキドキもあり、常にiPhoneまたはApple Watchの所持を確認する必要があります😅
とはいえ実際に使ってみて、荷物が多い時でもApple watch のSiriで解錠できたり、外出時もオートロックで施錠忘れがなかったり、自宅内でもアレクサやSiriで解錠できたり(あんまりそんな機会はないけど)と便利になりました。
Amazonにて販売開始されました!
実用性もさることながら、久々にワクワクな未来感溢れる製品を手にして体感できて、それだけでもめっちゃ楽しかったです。
ついでに失敗して予備がなくなった両面テープについて聞いてみましたら、SESAME miniのものはまだ販売していないので、当面は市販されているやつをカットして使ってくださいとのことでした。
あるんですね、こんな簡単に剥がせる両面テープが。